炎天下の車内は危険がいっぱい!熱中症から車を守る徹底対策
- スマイルカーズ岡崎店
- 6月19日
- 読了時間: 6分
更新日:6月21日

夏のドライブは開放的で楽しいものですが、炎天下の車内には想像以上の危険が潜んでいます。車内の高温は、熱中症のリスクを高めるだけでなく、愛車にも深刻なダメージを与える可能性があります。この記事では、真夏の車内で注意すべき点と、人命、そして大切な愛車を守るための具体的な対策を詳しくご紹介します。
1. 放置は絶対NG!真夏の車内は「命の危険」と隣り合わせ
「ちょっとだけだから大丈夫」…そう思って、小さなお子さんやペットを車内に残したまま離れていませんか?これが、どれほど危険な行為かご存知でしょうか。
日本自動車連盟(JAF)の調査では、外気温が35℃の炎天下に駐車した車内は、わずか30分で45℃を超えることが報告されています。ダッシュボードに至っては、70℃以上に達することも珍しくありません。この温度は、まさにサウナ状態。熱中症は、体温が異常に上昇することで、めまい、吐き気、頭痛などの症状を引き起こし、重症化すると意識障害や命の危険にもつながります。
特に、体温調節機能が未熟な小さなお子さんや、汗をかけない犬などのペットは、大人よりもはるかに早く熱中症に陥ります。エアコンを切った車内に放置することは、わずかな時間であっても絶対に避けるべき行為です。人命に関わる問題であることを強く認識し、最優先で対策を講じましょう。
2. 人命最優先!熱中症から身を守るための車内対策
車内に乗り込む際の「モワッ」とした熱気、不快ですよね。この熱気をいかに早く、効率的に排出するかがポイントです。
乗車前の「換気」を徹底! 車に乗り込む前に、まず全ての窓を全開にし、ドアを数回開閉して車内の熱気を一気に外に逃がしましょう。こうすることで、エアコンの効きも格段に早くなり、燃費の改善にも繋がります。
エアコンは迷わず「ON」! 乗車後はすぐにエアコンを最大風量でONにし、車内を急速に冷やしましょう。設定温度は無理に下げすぎず、外気温との差が大きすぎない25~27℃程度がおすすめです。内気循環モードを効果的に利用することで、より早く車内を冷やすことができます。
こまめな「水分補給」と「休憩」 ドライバー自身も熱中症になるリスクがあります。喉が渇いていなくても、定期的に水分補給を行いましょう。特に長距離運転の際は、サービスエリアなどでこまめに休憩を取り、車外に出て体をクールダウンさせることが大切です。
車内での仮眠は要注意 車内で仮眠をとる場合は、必ずエンジンをかけ、エアコンをつけてください。窓を開けていても、風がなければ車内の温度は上昇します。
3. うっかりが命取りに!?車内に放置してはいけない危険物リスト
高温になる車内では、私たちが普段何気なく使っているものが、思わぬ事故の原因となることがあります。以下のものは、絶対に車内に放置しないでください。
スプレー缶(制汗剤、消臭剤、カセットボンベなど) 引火性のガスが含まれているスプレー缶は、高温になると内圧が上昇し、破裂・発火する危険性があります。キャンプやBBQで使うカセットボンベも同様に非常に危険です。
ライター こちらも高温で引火・破裂する可能性があります。タバコを吸わない方も、うっかり置き忘れることがあるので注意が必要です。
炭酸飲料 ペットボトルや缶に入った炭酸飲料も、高温になると内圧が高まり、容器が破損して中身が噴き出すことがあります。車内を汚すだけでなく、破裂時の衝撃で怪我をする恐れも。
モバイルバッテリー・スマートフォン リチウムイオン電池が使用されているこれらの製品は、高温に長時間さらされるとバッテリーが劣化し、最悪の場合、発火する危険性があります。充電器に繋いだまま放置することも避けましょう。
医薬品 薬の種類によっては、高温で成分が変質し、効果がなくなったり、副作用が出たりする可能性があります。
食品類 パン、チョコレート、お菓子などは溶けて車内を汚したり、夏場は特に変質・腐敗し食中毒の原因となることもあります。
これらのものは、車から離れる際には必ず持ち出す習慣をつけましょう。
4. 愛車にも大ダメージ!炎天下の駐車で気をつけたいこと
高温は、人間だけでなく車にも大きな負担をかけます。愛車の寿命を縮めないためにも、対策を講じましょう。
ボディの塗装の劣化 紫外線は、車のボディの塗装を劣化させ、色あせやひび割れの原因となります。特に濃色の車は熱を吸収しやすいため、よりダメージを受けやすい傾向があります。
タイヤの劣化 高温のアスファルト上に駐車されたタイヤは、ゴムの劣化が早まり、ひび割れや硬化を引き起こします。これにより、パンクやバーストのリスクが高まります。走行前にタイヤの空気圧チェックや、目視での点検を習慣づけましょう。
ヘッドライトの黄ばみ・くすみ 最近のヘッドライトは樹脂製が多いため、紫外線に長時間さらされると黄ばみやくすみが発生しやすくなります。見た目が悪くなるだけでなく、光量不足で夜間の視認性にも影響が出る可能性があります。
バッテリーへの負担 高温は車のバッテリーにも大きな負担をかけます。エアコンを多用する夏場は、バッテリー上がりのリスクも高まるため、定期的な点検をおすすめします。
5. 今日からできる!炎天下対策3つのマストアイテム
愛車を高温から守り、快適な車内を保つために、ぜひ活用したいアイテムをご紹介します。
サンシェード 駐車時にフロントガラスに取り付けることで、直射日光を遮り、ダッシュボードやハンドルが高温になるのを防ぎます。車内温度の上昇を抑制する効果が最も高く、熱中症予防に非常に有効です。
ハンドルカバー・タオル 炎天下に駐車した後のハンドルは、素手で触れないほど熱くなっていることがあります。ハンドルカバーを装着したり、乗車するまでタオルをかけておくことで、火傷を防ぎ、快適に運転を開始できます。
ウィンドウフィルム・UVカットガラス 後付けのウィンドウフィルムや、最初からUVカット機能のあるガラスを装着することで、紫外線による車内パーツの劣化を防ぎ、日焼け対策にもなります。車内温度の上昇もある程度抑える効果が期待できます。
快適で安全な夏のドライブを楽しむために
炎天下での車の利用は、思わぬ危険と隣り合わせであることをご理解いただけたでしょうか。しかし、正しい知識と適切な対策を行うことで、これらのリスクは大幅に軽減できます。
「ちょっとだけ」という油断が、取り返しのつかない事態を招くこともあります。常に人命を最優先に考え、安全第一で行動してください。そして、大切な愛車も夏場の厳しい環境から守り、長く快適なカーライフを送るために、ここでご紹介した対策をぜひ実践してみてくださいね。
楽しい夏のドライブが、安全で快適な思い出となることを願っています!
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