top of page
検索

【愛車を水没させない】台風・豪雨からクルマを守る!専門家が警鐘を鳴らす「ハザードマップ」活用術

  • 執筆者の写真: スマイルカーズ岡崎店
    スマイルカーズ岡崎店
  • 10月14日
  • 読了時間: 5分


愛車を水没させない



「まさか」で済まされない水没の現実


今年もまた、強烈な台風やゲリラ豪雨のシーズンがやってきました。

「クルマが水没するなんて、対岸の火事だ」と思っていませんか? 突然やってくる地震とは違い、大雨や洪水は多くの場合、12時間以上前に予測可能です。にもかかわらず、毎年ニュースで水没した車や土砂に埋まった車の映像が流れます。

車にとって、水没は単なる「故障」ではなく「オシャカ」を意味します。

バッテリー近くまで浸水すると、電装品のジワジワとした劣化が始まり、突如エンコする症状に見舞われます。一度水が浸入すると、直しても次々にセンサーや配線がショートし、まるで末期症状のように次々と壊れていきます。さらに、濡れたインテリアの「ニオイ」はプロでも除去がほぼ不可能。水没車は、もはや元の愛車には戻らないのです。

では、この予測可能な災害から、どうやって愛車を守ればいいのでしょうか。


鍵は「ハザードマップ」にあり!あなたの駐車場の危険度チェック


災害への備えで最もアテになるのが、国土交通省や国土地理院が出している**「ハザードマップ」**です。

これは過去のデータや最悪の状況を想定して作成された、最も信頼できる行政資料です。そして驚くべきことに、今まで水没してきた地域は、ほぼ完全にハザードマップで危険指定地域としてフォローされています。

【今すぐやるべき行動】

  1. 「ハザードマップ」と検索し、お住まいの地域を確認してください。

  2. 画面で「洪水」や「土砂災害」を選び、ご自宅や駐車場の位置をクローズアップして見てください。

【危険度の目安】

  • 黄色(床下浸水の可能性): 最大0.5m程度の浸水可能性。まだ冷静な対応が可能です。

  • 1m未満の浸水地域: ここから水没の危険性が一気に高まります。怪しいと感じたら、すぐに移動すべきです。

  • 濃いピンク(5m〜10m): 甚大な被害が予想されます。ビルの上など、5m以上の高所への移動が必須です。

特に注意が必要な場所は、ハザードマップで「無印」の地域であっても、地面(グランドレベル)より低い場所です。半地下の車庫や、マンションの地下駐車場などは、地盤が低ければ水がたまりやすく、アブナイ場所だと認識してください。


「不幸」と「自らの責任」を分ける意識


記事の筆者は、洪水や土砂崩れによる車の被害を「スピード違反で事故を起こすようなもの」だと強く主張しています。

地震のように避けようのない災害は「不幸」として同情されますが、**予測可能な大雨や洪水で車を失うのは、事前にハザードマップを確認し、対策を怠った「自らの責任」**だと考えるべきです。

実際に能登半島の大雨で土砂崩れが発生したトンネル出口は、ハザードマップ上でも土砂災害指定地域でした。マップが示すのは、ゾーン30(生活道路)と同じく「最大限の注意をしましょう」という警告です。

来週末に台風が来る、という情報が一週間前からわかっているのに、危険な場所に車を置き続けるのは、制限速度を知りながらオーバースピードで走るのと同じリスクを負う行為なのです。


命を守る「運転中」と「駐車時」の鉄則


愛車を守るために、具体的な行動に移しましょう。


1. 運転中の鉄則


  • デッドスローで待機: 前が見えないほどの激しい雨はせいぜい30分程度。無理に走行せず、少し高い場所で待機してください。

  • 水の音に注意: フロアに「ゴゴゴ!」と跳ね上がる水の音が聞こえたら、ハイドロプレーニングの危険水域です。新品タイヤでも80km/hが限界と認識し、速度を抑えましょう。

  • 対向車の引き波: 水たまりを通過する際、対向車が大きな引き波を作っていたら、臆病に見えても必ず一旦停止し、波が収まるのを待ちましょう。


2. 駐車時の備え


  • 浸水危険地域を徹底的に避ける: 調整池(普段は駐車場として使われることが多い)は、その名の通り水没前提の場所です。少し歩いても不便でも、水がこない場所に移動させてください。

  • 暴風時の風避け: 暴風の可能性がある地域では、車を風裏(強い風が当たらない場所)に駐めるか、建物にピタリと寄せましょう。これは車の飛散を防ぐだけでなく、飛んできたものが家を直撃するのを防ぐ効果もあります。

  • もしもの時: 運転中に水没して動かなくなったら、すぐに窓を開けること。ドアは水圧で開かなくなりますが、窓は開きます。


終わりに:備えあれば憂いなし(愛車を水没させない)


私たちが目指すべきは、予測可能な災害による「死者ゼロ」です。

災害を「不幸」として受け入れるのではなく、「備えれば避けられるリスク」

として捉え、積極的に行動することが、愛車と家族の安全を守る唯一の方法です。

まずは今晩、スマートフォンで「ハザードマップ」を開き、ご自身の駐車場の状況を確認することから始めましょう。そして、この情報を大切なご友人やご家族に伝えてください。

未来のナビがハザードマップを組み込み、駐車した場所に危険が迫ると警告を出してくれる—そんなシステムが実現する日を願いつつ、今は自らの意識「愛車を水没させない」で愛車を守りましょう。


スマイルカーズ岡崎店では買取専門という中立な立場で車に関する相談を受け付けています。新車購入時から売却を考えた車の選び方や、自動車保険やコーティング、残クレなどいろいろ悩むことがあると思います。

あなたの街のコンシェルジュを目指します。レッカーや弁護士、駐車場の整備やカーポート、車に関することもその他のこともなんでも聞いてみてください。


スマイルカーズ岡崎店


 
 
 

コメント


bottom of page